成長痛と成長期スポーツ障害

最近北摂(箕面)唯一の少年硬式野球チームの練習に参加させていただきました。

こんばんわ、岩永です🌉

本日はこの時にすごく感じた”成長痛”についてお話しいたします。

成長痛は実はこれ”成長痛”と”成長期スポーツ障害”は別です。

成長痛 成長期スポーツ障害
原因 不明 成人と違って構造的に弱く、強いけん引力、圧迫力が繰り返し働くと、傷ついたり変形したりして障害が生じやすいのが特徴
年齢 4歳頃~小学校低学年に多く長男に多いとされている 男子の場合は高校1~2年生、女子は中学3年生ほどまで

成長痛は現段階では不明で、特別な治療方法もありません。ただ成長期スポーツ障害には明らかに臨床所見や原因があり、対処法・治療法があります。成長期にはまず骨が成長し、筋肉がそれを追いかけるように身体が作られていきます。

この時期の骨は、両端が軟骨になっていて、骨端線と呼ばれる部分から骨が伸びていきます(成長線とも言います)。そのため、骨、関節は成人と違って構造的に弱く、強いけん引力、圧迫力が繰り返し働くと、傷ついたり変形したりして障害が生じやすいのが特徴です。ですので成長期のスポーツ障害の多くは骨端核や骨端線の障害である骨端症です。次にその代表的な疾患を紹介します。

オスグッド病
10~16歳ころに膝下に発生する障害です。膝の下の骨(脛骨結節)が隆起し痛みを感じ、運動で痛みが強くなります。
炎症が強くなると運動もできなくなり日常生活でも痛くなります。
過度な運動による膝蓋靱帯(膝の皿と脛骨をつなぐ靱帯)の牽引力で起こりますが、大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)が硬いと発症リスクが上がります。オーバーユースも原因の一つですので運動制限が基本です。
【セルフケア方法】
大腿四頭筋のストレッチの強化でタイトネスを緩和することです。患部のアイシングも効果的です。再発予防には専用のサポーターを着用します。
有痛性外脛骨障害

足の足根骨の一つ舟状骨に後脛骨筋腱が付着している部分(足首の内側くるぶし前下部)の痛みです。ふくらはぎとかかとのリズムが乱れ扁平足になると発症リスクが高くなります。

踵骨骨端症(シーバー病)
踵骨(かかとの骨)の骨端線部に過剰な刺激が加わり発症します。10歳前後の男児に多く、シーバー病とも言います。かかとの軽い腫れ疼痛があり、強くなると歩行時痛も出てきます。骨端線部にはアキレス腱の引っ張り力と走ることによる地面の突き上げ力がかかり発症します。症状に応じて運動制限をします。
野球肘障害

投球の繰り返しにより肘の内側(小指側)と外側(親指側)に障害が出ます。外側は骨同士がぶつかり、軟骨が損傷したり剥がれたりします(離断性骨軟骨炎)。内側は内側側副靱帯に張力がかかり骨ごと剥がれます(裂離骨折)。レントゲンやMRI検査で診断します。

最近は超音波(エコー)検査で診断できるようになりました。検診時のエコー検査で早期発見も可能になりました。裂離骨折があればギプス固定が必要で、基本的には投球禁止になります。

リトルリーグショルダー
小中学生の投手や捕手の上腕骨近位部(腕の骨の付け根)に骨端離開(成長線がずれる)を生じます。オーバーユースと投球フォームによるところが強く、ピッチングによるねじれの力と遠心力による引っ張り力が骨端線に大きな負荷がかかることが原因です。診断はレントゲンとMRI検査でわかります。3ヶ月以上の投球禁止が必要な場合が多いです。

違いが分かりましたでしょうか?子供の怪我を放っておくと将来を棒に振ることだって考えられます。子供は多少の痛みであれば無理します。保護者が常に気を配ってもらい定期的なメンテナンスをお子様にもよろしくお願いいたします。子供の痛いは大きい怪我の予告です。

 

 

当院でも正しい対処法の指導を行っているので、是非お気軽にご相談ください!!

茨木らいおん鍼灸整骨院

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